紫微斗数精成という中国語の資料を読んで独自に解説します。
ちなみにこの資料は中華の紫微斗数研究サイトみたいなところから誰でも無料で読めるようになっている資料です。
そもそも私が、というか誰でもだと思うが、何かを勉強しようと思った時って一番最初にやることは大体おすすめ本とか有名な本を探してきて一通り読んでみて全体の概要を掴んだりするところからスタートするじゃないですか。
紫微斗数を研究しようと思った時に本を探してみたけど、めっちゃすくネ😑って思ったんですよ。
確かにあるにはある。とりあえずKindle Unlimitedに出ている本は片っ端から読んだし、有料のもの何冊も買った。
全体像は把握できたけど初心者には難解というか『星を飛ばす?ハァ〜?』
『命盤を立体的に見る?ハァ〜?』という感じにたくさん初心者ならではのつまずきポイントがあったので少しずつアウトプットがてら解説記事を書いていこうと思います。
原文翻訳はnote記事の第一節 陰陽五行にあります。
第一節 陰陽五行
そもそも紫微斗数は易学が軸になっています。
易学とは中国の古来からある易経を基とした学問で、占術、哲学、自然観察などを統合して『変化の道理』を探求しているものとされています。
易学を語り出したら夜が明ける長さになるのでそれはまた別の機会に。。。
ここで大事なのは、陰陽五行という概念である。
陰陽とは簡単に説明すると物事全てにおいて裏と表があるネ!という話。
男と女、朝と夜、裏と表、明と暗・・・など。
五行は木・火・土・金・水で読んで字の如く木と火と土と金と水である。
自然現象に基づき、金属は空気を冷やし水になり(金生水)、水は樹木を育て(水生木)、木は燃えて火を生じ(木生火)、火は燃えて灰土となり(火生土)、土の中には金属が埋蔵されています(土生金)
これは相生(そうしょう)といって生み出す方だが、物事は全て陰と陽。その逆も然りである。
相剋(そうこく)とは、五行の、水は火を蒸発させるし、火は金を溶かすし、金は木を傷つけるし、木は土の栄養を奪うし、土は水を汚すとまあ、これもまた良し悪しではなく自然現象としてそうであるということ。
そして五行は自然現象なので旺衰(勢いの強弱)という形で季節にも反応します。
春には新芽は育つ「木」が(旺)、夏は太陽は照りつける「火」が(旺)、秋は収穫の秋で「金」が(旺)、冬は全てが静まって「水」が(旺)、季節の変わり目は「土」が(旺)
ある季節で王様(旺)になる要素があれば、その王様からエネルギーをもらって次に輝く要素(相)もいます。
一方で、出番を終えて休む要素(休)、力を封じ込められる要素(囚)、そして完全に力を失う要素(死)もいるのです。
この力の移り変わりを、人の一生になぞらえて、より細かく表現したものが「長生十二神」という考え方です。
生まれて(長生)、成長し(冠帯)、人生のピークを迎え(帝旺)、やがて衰え(衰)、死んで墓に入る(墓)…という、ライフサイクルそのものです。
紫微斗数において、星の意味とか宮の意味とかを強調している本がたくさんあって確かにそれも大切というかそれこそが紫微斗数なのだけど、東洋系の占術を学ぶにおいて事前知識としてこの概念は知っておいた方がいいである。
でないと、単純に本を読んで命宮に紫微星が入っているからあなたは『リーダーシップとりがちですネ』とか『王様気質ですネ』と一つの面だけみた浅い感じの鑑定になってしまいます。過去の私みたいに…
人の人生も性格も全て一面だけでは語りきれないのと一緒で、紫微斗数を通してその人を見たときに一つの星や宮だけでその人のことはわからないのです。
友達に見せる顔、家族に見せる顔、仕事の顔etc…みんな一面だけではないのです。
なのでまずはこの陰陽五行を知ることからスタートです。